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薄毛にミノキシジル10%

ミノキシジルは、毛包に直接作用し、細胞の増殖やタンパク質の合成を促進することによって発毛作用を示します。ヘアサイクルに変化が起こり小さくなった毛包を大きく深く成長させることにより、細く軟毛化した毛髪を太い毛に成長させます。毛髪の成長をつかさどる毛包を大きく、深くするミノキシジルの作用をディープグロース効果と呼んでいます。ミノキシジルは、さまざまなタイプの壮年性脱毛症に対して発毛を促進させます。

壮年性脱毛症やAGAが発症すると、ヘアサイクルは短縮し、後期成長期を迎えずに退行期へと移行するようになります。そのため髪の毛は十分に成長できず、一本一本が細く柔らかくなり、毛包が小さくなって、ついには髪の毛が生えなくなってしまいます。

毛包が完全に消失してしまった箇所の発毛は期待できませんが、細くて短い毛やコシがなくなった毛でも毛包が残っているなら、毛包を本来の状態に近づけるよう大きく成長させ、発毛を促進させるチャンスはあります。症状が進行しないうちに対処すれば、それだけ発毛のチャンスも大きいので、薄毛や抜け毛が気になり始めたら、早めにミノキシジル配合の発毛剤の使用を開始することが大切です。

ミノキシジルの効果を発揮させるためには、用法・用量を守り、1日2回の塗布を継続することが何よりも大切です。発毛剤を使うタイミングに明確な決まりはありませんが、ご自身のライフスタイルに応じて朝・夕など時間をあけて使用しましょう。

毛髪は1ヵ月に約1cmしか伸びないことからも、目に見える効果を実感するまでにはある程度の期間が必要です。また、日常の正しいヘアケアで頭皮環境を整え、頭皮と髪を清潔に保つことも重要です。頭皮に余分な皮脂や汚れがあると、髪の生育や発毛剤の成分の吸収を妨げる原因になってしまい、ミノキシジルの効果が十分に発揮されません。逆に洗髪のし過ぎも頭皮の乾燥を招き、フケが増えたり毛髪が傷みやすくなったりするので注意が必要です。1日1回、朝か夜の洗髪を心がけましょう。

洗髪は爪を立ててゴシゴシ洗うのではなく、指の腹を使って頭皮をやさしくいたわるように洗い、すすぎ残しがないようによく洗い流します。洗髪後、髪を乾かし、頭皮をマッサージして血流をよくしてからミノキシジル配合の発毛剤を塗布すると、発毛効果もより高まります。

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