マダニに刺された部位は、痛みやかゆみなどの自覚症状がないことが多く、虫体が吸血して、かなり大きくなってからようやく気付く例が多いです。時にはかゆみや違和感を覚えることもあります。また、刺された部位に赤みが出ることもあります。
マダニ類のごく一部は、感染症の原因となる病原体を保有していることがありますが、実際にはその可能性は低いので過剰な心配は不要です。しかし吸着したマダニは早めに除去することが望ましいでしょう。マダニに吸着されてからの時間が短いほど、除去は容易です。
吸着しているマダニの腹部を指で摘まむと、マダニの体液成分が皮膚内に流入しやすくなるので、無理に取るのは避けるべきです。
吸着して3日以上が経過すると、マダニの口器が皮膚組織と固く接着しているため、除去が困難になります。その場合、無理に引っ張ると、皮膚内に口器がちぎれて残ります。そのため、チクチクした違和感が残る場合や、その後に硬いしこりを生じる場合もあります。
マダニに刺されたら場合には、無理に自分で取ろうとせず、早めに医療機関を受診すると良いでしょう。
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