インフルエンザ流行が例年より約1か月早く急増! 関東南部の警戒レベルが高い状態が続く
現在、季節性インフルエンザの患者報告数が全国的に9週連続で増加しており、警戒が必要です。
1. 全国的な流行の状況
厚生労働省の報告によると、10月19日までの1週間に報告された、1つの医療機関あたりのインフルエンザ患者報告数は、全国平均で**「3.26人」**でした。
- 増加ペースの加速: 前の週の「2.36人」からおよそ1.4倍に急増しています。
- 流行期の早期化: この1週間の全国の報告総数は「12,576人」に達しており、昨年よりも約1か月早いペースで1万人を超えています。昨年の同時期(0.73人)と比較しても、大幅に高い水準です。
- 流行の目安: 全国で36の都道府県が、流行の目安とされる「1人」を上回っています。
2. 関東地方の深刻な流行状況
全国で最も報告数が突出しているのは沖縄の「15.04人」ですが、関東南部でも高い傾向が継続しています。関東地方の上位の数字を見ると、全国でも特に高いレベルにあることがわかります。
| 都道府県 | 定点あたり患者報告数 | 全国順位(概算) |
|---|---|---|
| 千葉 | 6.99人 | 全国2位 |
| 埼玉 | 6.23人 | 全国3位 |
| 神奈川 | 5.62人 | |
| 東京 | 5.59人 |
これらのデータから、千葉、埼玉、神奈川、東京といった関東南部エリアで、インフルエンザが急速に広がっていることが確認できます。
3. 社会的な影響と今後の対策
この早い時期からの流行に伴い、学校での対応も増えています。現在、小学校や中学校を合わせて373の施設で、学年閉鎖や学級閉鎖などの対応が取られています。
これから先、平年より寒い日や暖かい日が混在し、寒暖差が大きく体調を崩しやすくなると見られています。
皆様には、感染拡大を防ぐために、改めて以下の基本的な感染対策を徹底することが重要であると厚生労働省より呼びかけられています。
- うがい
- 手洗い
- マスクの着用
- 服装や寝具を上手に調節し、日頃から体調管理を行う
体調の変化に十分お気をつけいただき、特に人が集まる場所へ出かける際は、予防を徹底しましょう。
未接種の方はインフルエンザ・新型コロナワクチンの接種をお早めにご検討ください。
体調不良を感じた際はお早めにご相談ください。