帯状疱疹ワクチンに関する最新情報です。2025年度(令和7年度)から、帯状疱疹予防接種が予防接種法に基づく定期予防接種(B類)に位置づけられ、市町村による費用の一部助成が始まりました。加齢とともに発症リスクが高まる帯状疱疹から身を守るため、ぜひこの機会にワクチン接種をご検討ください。
1. 帯状疱疹とは?なぜ予防接種が必要なのか
帯状疱疹は、体の片側に強い痛みが現れ、水ぶくれを伴う赤い発疹が帯状に広がる病気です。これは、子どもの頃に水痘(水ぼうそう)にかかった後、神経節に潜伏していたウイルスが、免疫力の低下などにより再び活性化することで発症します。
発症リスクは加齢に伴い高まり、50歳代から罹患率が増加し、70歳頃が発症のピークと言われています。
最も恐ろしい合併症の一つが「帯状疱疹後神経痛」です。これは皮膚症状が治った後も痛みが長期間続くもので、特に70歳代以降で発症率が増加し、日常生活に大きな支障をきたすことがあります。ワクチンを接種することで、帯状疱疹の発症自体や、このつらい神経痛を予防する効果が認められています。
2. 2025年度(令和7年度)の定期接種対象者
帯状疱疹ワクチンの定期接種は、令和7年4月1日から令和8年3月31日までの1年間に限定されます。
主に以下の人が定期接種の対象となります。
- 65歳の人
- 60歳以上65歳未満の人で、ヒト免疫不全ウイルスによる免疫機能の障害があり、日常生活がほとんど不可能な人
さらに、65歳を超えている人については、令和7年度から令和11年度までの5年間の経過措置が設けられています。
令和7年度に経過措置で対象となる年齢(安中市の例) 経過措置として、以下の年齢の人が令和7年度の定期接種の対象に含まれます。
- 70歳の人
- 75歳の人
- 80歳の人
- 85歳の人
- 90歳の人
- 95歳の人
- 100歳以上の人(令和7年度に限り全員対象)
注意点として、過去に市の助成制度を利用して帯状疱疹予防接種が完了している人は、原則として助成の対象外となります。
3. 2種類のワクチンの違いと選択肢
帯状疱疹ワクチンには、生ワクチン(乾燥弱毒生水痘ワクチン)と組換えワクチン(乾燥組換え帯状疱疹ワクチン/不活化ワクチン)の2種類があり、どちらか一方を選んで接種します。接種を検討される際は、それぞれの違いを参考に医師と相談してください。
接種回数と方法の違い
| ワクチンの種類 | 接種回数 | 接種方法 |
|---|---|---|
| 生ワクチン | 1回 | 皮下注射 |
| 組換えワクチン | 2回 | 筋肉注射(1回目から原則2か月以上あける) |
予防効果と持続期間の違い
| ワクチンの種類 | 帯状疱疹予防効果(接種後1年時点) | 帯状疱疹予防効果(接種後5年時点) | 帯状疱疹後神経痛予防効果(3年時点) |
|---|---|---|---|
| 生ワクチン | 6割程度の予防効果 | 4割程度の予防効果 | 6割程度 |
| 組換えワクチン | 9割以上の予防効果 | 9割程度の予防効果 | 9割以上 |
組換えワクチンは、生ワクチンよりも高い予防効果が報告されており、接種後10年時点でも7割程度の予防効果が期待できるとされています。
接種条件と自己負担額(安中市の例)
| ワクチンの種類 | 接種条件の注意点 | 自己負担額(定期接種) |
|---|---|---|
| 生ワクチン | 病気や治療により免疫が低下している人は接種できません。 | 4,000円 × 1回 |
| 組換えワクチン | 免疫の状態に関わらず接種可能です。ただし、血小板減少症や凝固障害、抗凝固療法実施者は注意が必要です。 | 10,000円 × 2回 |
組換えワクチンは、高い効果が期待できる反面、生ワクチンに比べて接種部位の疼痛(70パーセント以上)などの副反応の発生割合が高い傾向があります。
4. 接種の流れと注意点
定期接種を希望する人は、令和8年3月31日までに接種を完了する必要があります。
特に組換えワクチン(2回接種)を選んだ場合、2回目の接種を期限内に終えるため、令和8年1月末までには1回目の接種を終えるよう、余裕を持って予約してください。
任意接種(定期接種対象外の50歳以上の方へ)
定期接種の対象年齢ではない満50歳以上の人についても、安中市では引き続き任意接種の費用の一部助成を行っています。
ただし、任意接種の助成を受けるには事前申請が必要です。接種後に費用の請求はできないため、対象年齢外で接種を希望する人は、必ず事前に助成券の交付手続きを行ってください。この助成も一人につき1度限りです。