皆さんは最後に「健康診断」や「肺の検査」を受けたのはいつか覚えていますか?
「年に1回の胸部レントゲン(X線)検査」の重要性についての内容です。「特に症状がないから大丈夫」と思っている方にこそ、ぜひ読んでいただきたい内容です。
コロナ禍での「受診控え」と見えないリスク
ここ数年、新型コロナウイルス感染症の流行により、多くの方が医療機関への受診を控える傾向にありました。
日本対がん協会や関連学会の報告によると、コロナ禍においてがん検診の受診者数が大幅に減少し、その結果、「進行した状態で見つかるがん」が増加している可能性が指摘されています。
「コロナが怖いから病院に行かない」という選択が、皮肉にも別の深刻な病気の発見を遅らせてしまっているのが現状です。感染症の扱いが変化した今こそ、止まっていた検診の時計を動かす時です。
なぜ「胸部レントゲン」が必要なのか?
胸部レントゲン検査は、短時間で終わる負担の少ない検査ですが、そこから得られる情報は非常に多いのが特徴です。
主に以下の病気の発見に役立ちます。
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肺がん: 日本人の死因の上位を占める病気です。
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肺結核: 過去の病気と思われがちですが、現在でも毎年多くの方が発症しています。
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肺炎・COPD(慢性閉塞性肺疾患): 肺の炎症や、タバコなどによる肺の破壊を確認します。
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心臓の異常: 心肥大(心臓が大きくなっている状態)など、心不全の兆候をチェックできます。
特に肺がんは、初期段階では自覚症状がほとんどありません。「咳が出る」「痰に血が混じる」といった症状が出た時には、すでに進行しているケースが多くあります。だからこそ、症状がない時の画像検査が命を守るのです。
学会・ガイドラインでの推奨
厚生労働省の「がん予防重点健康教育及びがん検診実施のための指針」においても、40歳以上の方に対して「年に1回」の胸部X線検査による肺がん検診が推奨されています。
また、長期的に喫煙されている方(50歳以上で喫煙指数が高い方など)に対しては、レントゲンに加えて「喀痰(かくたん)検査」の併用や、より精度の高い「胸部CT検査」が推奨される場合もあります。
こんな方はすぐにご相談ください
もし、以下の一つでも当てはまる場合は、先延ばしにせず当院までご相談ください。
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ここ2年以上、胸のレントゲンを撮っていない
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40歳以上である
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タバコを吸っている(過去に吸っていた)
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最近、息切れや咳が続いている
「何も見つからないこと」を確認するのも、検診の立派な目的です。
当院では、感染対策を徹底して皆様をお迎えしています。ご自身の健康のため、そしてご家族の安心のために、年に1回のチェックを習慣にしましょう。
ご予約やご不明な点がありましたら、お気軽に受付までお声がけください。