今年の夏は特に危険!熱中症による救急搬送が「約5倍」に急増中!
消防庁から発表された最新のデータによると、今年の熱中症の発生状況は、例年以上に警戒が必要な事態となっています。一体どのような状況なのか、詳しく見ていきましょう。
驚きの数字!熱中症による救急搬送が前年の約4.8倍に急増
まず、最も衝撃的なデータは、令和7年6月16日から6月22日までのたった1週間で、全国で8,603人もの方が熱中症により救急搬送されたという速報値です。これは、前年(令和6年)の同じ時期の確定値1,789人と比較すると、約4.8倍もの大幅な増加となっています。
また、今年の5月1日から6月22日までの累計搬送人員も、すでに13,468人 に達しており、昨年の同時期(7,652人) と比べても、非常に高いペースで熱中症患者が増えていることが分かります。この数字が示すように、今年の夏は例年以上に熱中症対策が重要です。
あなたの身近にも潜む熱中症のリスク:年代別・場所別のデータからわかること
熱中症は、誰にでも起こりうる身近な危険です。最新の搬送データから、どのような方々が、どこで熱中症になっているのかを確認し、適切な対策を立てていきましょう。
最も多いのは「高齢者」
救急搬送された方々を年代別に見ると、最も多かったのは「高齢者(満65歳以上)」で、5,316人、全体の61.8%を占めています。高齢者の方は体温調節機能が低下しやすいため、特に注意が必要です。
しかし、高齢者だけが危ないわけではありません。「成人(満18歳以上満65歳未満)」の方々も2,583人(30.0%)搬送されていますし、「少年(満7歳以上満18歳未満)」も650人(7.6%)が搬送されています。部活動や体育の授業、友達との外での活動など、日常生活の中に熱中症のリスクは潜んでいます。
「自宅」が最多!屋内にいても熱中症にご注意を
「熱中症は外でかかるもの」と思われがちですが、実は搬送された場所で**最も多かったのは「住居内」(ご自宅の敷地内全ての場所を含む)で、3,464人(40.3%)**でした。次に多かったのは「道路」で1,832人(21.3%)です。
ご自宅にいる際も、適切な室温管理が行われていないと、熱中症になってしまう危険性があります。
命に関わることもある熱中症:重症度別の実態
搬送された方々のほとんど(約96%)は、「軽症」(入院加療を必要としないもの)または「中等症」(入院診療を必要とするもの)でした。しかし、軽症の中にも、早期に病院での治療や通院による治療が必要だった方が含まれています。
そして残念ながら、この1週間の間に18人の方が熱中症により「死亡」という痛ましい結果となっています。熱中症は、決して軽く見てはいけない、命に関わることもある非常に危険な状態なのです。
大切な人を守るために!今日からできる熱中症予防のポイント
今年の夏は、熱中症対策への意識をさらに高めることが非常に重要です。皆様ご自身と、ご家族や周りの大切な方々を守るために、ぜひ以下の予防策を実践してください。
- こまめな水分補給を心がけましょう!
のどが渇いたと感じていなくても、定期的にコップ1杯程度の水を飲むようにしましょう。特に運動をする際は、スポーツドリンクなどもおすすめです。 - エアコンや扇風機を上手に活用し、室内の温度を快適に保ちましょう!
「電気代がもったいないから」と我慢せず、部屋が暑いと感じたら迷わずエアコンや扇風機を使って、室温と湿度を適切に管理してください。特に「自宅」での熱中症が多いことを忘れないでください。 - 無理な活動は控え、体調の変化に注意しましょう!
暑い中で長時間外にいたり、激しい運動を続けたりするのは大変危険です。少しでも気分が悪いと感じたら、すぐに涼しい場所で休憩を取り、必要であれば周りの大人に助けを求めてください。 - 周りの人にも声をかけましょう!
特に、ご高齢の方や小さなお子様は、自分から不調を訴えるのが難しい場合があります。ご家族やご近所の方に、こまめに声をかけて、体調を確認し合うようにしましょう。
熱中症ゼロを目指して、元気に夏を乗り切りましょう!
今年の夏は、私たちが熱中症に対してこれまで以上に意識を高め、予防策をしっかりと実行することが求められています。正しい知識を持ち、適切な行動をすることで、熱中症のリスクを減らすことができます。
みんなで協力し、自分自身を大切にしながら、安全で楽しい夏を過ごしましょう!
※今回お知らせしたデータは、すべて速報値であり、今後修正される可能性があることをご理解ください。また、端数処理の関係で割合の合計が100%にならない場合があります。