花粉症の重症度は、1日のくしゃみ・鼻をかむ回数や鼻づまりの程度で分類されます。
重症度は、「軽症」「中等症」「重症」「最重症」に分けられ、「1日に起こるくしゃみ発作の平均回数」「1日に鼻をかむ平均回数」「鼻づまりの程度」によって判定されています。
重症度は、くしゃみか鼻水(表では「鼻漏」)の強いほうと、鼻づまり(表では「鼻閉」)の症状の程度で分類されます。例えば、「くしゃみまたは鼻をかむ回数が20〜11回」、または「鼻づまりの程度が強く1日のうちかなりの時間を口呼吸で過ごしている」という方は、「重症」と分類されます。
季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)治療にはさまざまな選択肢があります
季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)に対してはさまざまな治療法が開発されており、主なものには「薬物療法」「アレルゲン免疫療法」「手術療法」があります。
薬物療法
季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)に対する治療薬はこれまでに数多く開発されており、患者さんの病型や重症度に応じて抗ヒスタミン薬などの経口薬や鼻噴霧用ステロイド薬などの点鼻薬、点眼薬、注射薬などから医師が選択し、処方しています。
アレルゲン免疫療法
季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)の原因となっているアレルゲン(抗原)エキスを、注射や舌の裏からの投与により体の中に少量ずつ取り入れることによって、2~3年以上の時間をかけて体をアレルゲンに慣らし、アレルギー症状を和らげる治療法です。なお、対象となる花粉の種類は、現時点(2019年11月時点)ではスギ花粉のみです。
手術療法
手術療法は、季節性アレルギー性鼻炎(花粉症)の症状のなかでも鼻づまりが特に重い人に対する治療法です。鼻の粘膜を切除して、鼻の通りをよくすることを目的とします。レーザー手術装置の進歩によって、出血なく、日帰りで治療を行える医療機関も多いです。また、最近は鼻水をとめることを目的として、鼻に通っている神経を切断する手術も広まってきています。
ただし、その効果は長く続くとは限らず、再発することもあります。
重症スギ花粉症に対する新たな治療の一手 ゾレアによる治療
ゾレアは、季節性アレルギー性鼻炎に対して効果を発揮する薬です。季節性アレルギー性鼻炎では、アレルギー反応による炎症によって、鼻水・鼻閉やくしゃみ、目のかゆみなどの症状が起こります。ゾレアは花粉によって産生されたIgEと結合し、IgEとマスト細胞の結合を邪魔することで、アレルギー反応=炎症を、その元から抑えます。
ゾレアによる治療を受けるには
ゾレア投与前に、既存治療薬での治療、血液検査が必要になります。スギ花粉に対するアレルギー検査の結果が陽性、12歳以上、血清中総IgE濃度が30〜1,500IU/mL、体重が20〜150kgの範囲にある、などが投与可能な主な条件になります。
お気軽にご相談ください。
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