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前立腺がん検診で早期発見!PSA検査があなたの未来を守るカギ

当クリニックでは、PSA検査を用いた前立腺がん検診を強く推奨しています。早期に発見し適切な対策をとることで、生活の質(QOL)を維持し、がんが進行がんや転移がんになるリスクを減らすことが可能です。


PSA検査が重要である3つの理由

  1. がんによる死亡リスクの低下効果が証明されている PSA検査を基盤とした前立腺がん検診は、欧州のERSPC研究やスウェーデンのイエテボリ研究といった複数の大規模な研究で、前立腺がんによる死亡率を低下させる効果が科学的に証明されています。
  2. 進行がん・転移がんへの進行を抑制 PSA検診の普及により、前立腺がんが進行がんや骨などに転移したがんとして発見される割合が有意に低下することが示されています。転移がんになると、骨の痛みなどの苦痛を伴う症状が出たり、治療の選択肢が限られたりするため、早期発見は非常に重要です。
  3. 治療選択肢の広がりとQOLの維持 早期にがんを発見することで、より患者さんの負担の少ない治療法を含め、多様な治療選択肢の中からご自身のライフスタイルや価値観に合ったものを選ぶことが可能になります。これにより、治療後の生活の質(QOL)を高く保つことにつながります。

PSA検査は誰が、いつ受けるべき?

PSA検査は採血による簡単な血液検査です。初期の前立腺がんは自覚症状がほとんどないため、定期的な検査が発見のカギとなります。

  • 推奨される対象者と時期:
    • 50歳以上の男性:多くの市町村区の住民検診で推奨されています。
    • 40歳代の男性:特に人間ドックなど任意の検診では、40歳代からPSA基礎値を測定することが推奨されます。PSA基礎値は将来の前立腺がんの危険性を予測する情報として役立ちます。
    • 前立腺がんの家族歴がある男性:ご家族(親・兄弟・お子様)に前立腺がんの罹患者がいる方は、そうでない方と比較して罹患リスクが2.5〜5.6倍高くなるため、特に早期からの検診検討が重要です。
  • PSAの基準値: 一般的に4.0 ng/mLがカットオフ値とされていますが、年齢に応じた「年齢階層別PSAカットオフ値」(例:50~64歳は3.0 ng/mL、65~69歳は3.5 ng/mL、70歳以上は4.0 ng/mL)も導入されています。
  • 薬剤の影響: 男性型脱毛症治療薬や一部の前立腺肥大症治療薬(5α還元酵素阻害薬など)はPSA値を低下させる可能性があるため、服用中の場合は医師にご相談ください。

まとめ

前立腺がん検診は、男性にとってがんによる死亡リスクを減らし、早期に発見することで治療の選択肢を広げ、QOLを維持するために非常に有効な手段です。

ご自身の前立腺がんリスクについてご心配な方、PSA検査を受けてみたいとお考えの方は、ぜひ一度、当クリニックにご相談ください。

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